相続鑑定士になりました

仕事の話

「相続鑑定士」という資格を取りました。
相続についての仕事を進めるうえで役に立つのでしょうか。

相続鑑定士とは

「相続鑑定士」は一般社団法人「全国相続鑑定協会」が運営する民間資格です。
協会サイトによると、「未来の相続人と相続の専門家チーム(弁護士・税理士・司法書士等)との橋渡しを行う相続デザイナーの役割として、不動産の知識と相続税の智慧を最適に融合させて相続財産を診断し最適な相続=「生き生き相続」の支援を行います。」と定義されています。

相続に関しての相談に対して、総合的で俯瞰的な視点からアドバイスするということだと思います。

相続鑑定士になった理由

相続○○士や相続○○アドバイザーという資格は数多く存在します。
いずれも民間資格なのですが、その中からなぜ相続鑑定士になろうと考えたか。

それはたまたまだったような気がします。

相続で生じる不動産の課題に対応する仕事をしていきたいと思うなかで、
相続に関する資格を何か取っておこうと考えました。
まあ開業前で時間もありましたし、強みになる気がしたからです。

ネットで調べてみると、相続に関する資格は山ほどあります。
いろいろと調べていった結果、不動産業との相性がよさそうだったこともあり、
名前が「それっぽくて」いいなと思ったこともあり、
相続鑑定士を取ってみようと決めました。たぶんそうだったと思います。

相続鑑定士になるには

いわゆるお金を払えば取れる系の資格です。
Webで講義動画を視聴し、試験問題に回答するシステムです。
受講&受験料は合わせて38,500円(税込)。
けっして安くはありませんが、まあ仕方のない出費です。

お金を支払うと、資料と動画のアクセス権が送られてきます。
動画は50分×4本。
相続鑑定士とはや相続の知識、相続税、家族信託などがコンパクトにまとまっていました。
それほど難しい内容でもありませんでした。

試験問題は動画の講義内容から出題されます。
内容がちょっと古かったり、文章がわかりづらいということを除けば、
それほど難しい問題ではありません。ほぼ満点でした。
回答用紙に記入して郵便で返送します。

すると1ヵ月ほどで合格証と入会の書類が届きます。
そうです、この手の資格はすべからく同じで、
誰でもなれる代わりに、メンバーにならないといけません。

メンバーになるには、さらに動画研修が必要です。
コンプライアンス研修として60分×3本ほどの動画を視聴します。
非弁活動など、「資格のない士業の業務はできません」といった内容です。

この中に不動産の活用や相続後の運用の視点といったものがあるのですが、
これはかなり勉強になりました。
実際に自分にできるかどうかは不安ですが。。

この研修を終えると一応は相続鑑定士となります。
ただし期間は3年で、更新するには有料のセミナーを受講することなどが必要です。

相続鑑定士のメリット

そして最終段階です。
さまざまなビジネスサポートを受けられる会員制度があります。
ゴールド会員とプレミアム会員です。
年会費12,960円(非課税)*プレミアム会員はさらに月会費9,900円(税込)です。

この会員にならないと、協会のビジネスサポートが受けられません。
ロゴを使用できたり、販促グッズ(有料)などを提供されます。
一つよかったのは、協会HPの「相続鑑定士がいるお店」に掲載(無料)されることでした。

このビジネスサポートがまずはメリットということになります。

その他には、名刺やHPに「相続鑑定士」と記載できることで、それっぽく見えることがあります。
またやはり相続に関する勉強はそれなりにしますので、知識が身につきます。
さらに不動産運用の視点を相続対策で入れるという意識が生まれます。

相続鑑定士の資格は役に立つのか

相続鑑定士の資格が仕事で役に立つのか。
それはやはり、自分の考え方次第だと思います。

身につけた知識を不動産コンサルティングのなかで活用するよう、
これからも研鑽を続けます。


注:全国相続鑑定協会の本部は名古屋にあります。名古屋で活動する方々が設立した団体なので、名古屋ではサポート体制も厚いです。ボクは東京の会社なのでそれほどの恩恵はありません。

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