いわゆる「賃管士」の試験に合格することができました。
とは言え、すぐに賃管士になれるわけではありません。まだ先は長いようです。
賃管士受験までの日々
2024年11月17日に東京・神田で賃貸不動産経営管理士の試験を受けました。
起業の準備をしていた夏の初めごろから地味に勉強を続けていました。
→資格についてはこちらをご参照ください。「不動産の資格」
さらに試験で50問中5問が免除されるという特別の講義も受けました。
講義というよりも「修行」のような体験でしたが。。
→その詳細はこちらをご参照ください。「5問免除講習に参加しました」
勉強は地味に続けていました。
まずは1,000ページほどあるテキストを1回読みました。
ものすごく詳細に記述されています。2回目を読む気力は湧きませんでした。
その後は、日々、過去問の解答とYoutubeの動画を1日1本の視聴を続けました。
今やYoutubeにはありとあらゆる先生がいます。しかも無料です。
賃管士試験についても、検索すると何人も先生がでてきます。
その中で、なんと毎日短い動画を上げている先生がいました。
「棚田行政書士の不動産大学」というチャンネルの棚田先生です。
このサブチャンネルに賃管士試験の解説があり、
かなりのハイテンションで、かつポイントを絞って解説してくれています。
この動画にはかなりお世話になりました。本当に感謝です。
さて、冒頭にも書きましたように11月に試験を受けました。
受験しているのは30代・40代の方が多かったような気がします。
ボクのようなおじさんもいましたが、数は少なかったように思います。
やはり不動産会社にお勤めの方が受験することが多いのではないでしょうか。
合格してからすること
それから1ヵ月余りたった12月26日が結果発表の日でした。
ネットで確認することができます。
受験番号がありました。合格することができました。
答え合わせをしてみると、意外にも正解が多かったことがわかりました。
結果論になりますが、5問免除は必要なかったかもしれません。
いずれにしても、続けてきた努力が報われたわけで、
5問免除講習にかけたお金も含めて、無駄にならなくてよかったと思いました。
年が明けてしばらくして、合格通知書が届きました。
同封されていたのが、これからどうなるかという説明です。
試験に合格したとしても、すぐに賃管士になれるわけではありません。
賃管士に登録するためには2年の実務経験が必要となります。
不動産会社などに勤めて管理業務を2年以上経験していれば、
会社の証明書を提出することで条件クリアとなります。
しかしボクのようにまったく実務経験がない場合はどうしたらいいのか。
ちゃんと仕組みができています。
2年の実務経験に相当する実務講習なるものを受講すればいいのです。
このあたりの仕組みは宅建士と同じです。
実務講習を受けることに
せっかく試験に合格したのですから、賃管士になりたいです。
ということで、実務講習に申し込みます。
受講料は2万円。けっして安いお値段ではありませんが、仕方ないですよね。
申し込みをしてしばらくするとテキストが届きます。
まずは自宅学習です。
120ページあまりあるテキストを学習して、問題集を解きます。
ここまでの推定学習時間は18時間とのことです。
18時間!1日30分勉強したとして約1ヵ月かかることになります。
開業していろいろとやることがあるのに、そんな時間ありませんよ。
他のみなさんはいったいどうやって時間を捻出しているのでしょうか。
テキスト到着から1週間ほどで、次はオンラインでの学習が始まります。
こちらは所用7時間ほど。しかも60日以内という制限もあります。
時間がかなりかかるうえに、制限もあって厳しいです。
オンライン学習は動画の視聴とお題に合わせて書類を作成、さらに修了試験といったものです。
動画は早送りができず、すべて時間どおりに視聴しなければなりません。
でもトラブル対策の講義は、アパートにできたハチの巣駆除を管理業者が自分でした話など
具体的なエピソードも語られていて興味深かったです。
ただ大半はひたすらテキストを読むタイプの動画でした。
書類の作成は、穴埋めになっていて、条件に合わせてそれを埋めるというものでした。
ちょっと実務っぽい感じがしました。
この実務講習を完了すると、ようやく賃管士の登録ができるようになります。
今まさにオンライン学習の途中なので、登録まではもう少しといったところです。
賃管士の資格は必要なのか
さて、この賃貸不動産経営管理士ですが、ボクにとって本当に必要なものなのでしょうか?
そもそもですが、そんなことを考えるようになっています。
勉強を始めたころは後先考えず、これから役に立ちそうだと思い込んでいました。
ではなぜ、今になって賃管士が必要か考えているかですが、
この業界に入って経験することに、「売買か、賃貸か」を聞かれるということがあります。
目指すのは賃貸?売買?
未経験だとなかなかイメージができず、「どっちもやるもんでしょ」と思っていましたが、
実態は異なります。
売買と賃貸では、業務内容がそもそも違うのは当たり前ですが、
管理システムなども含めてすべてが「別物」として作られています。
なので、売買(仲介)業者なのか、賃貸(仲介)業者なのかは大きな違い、
むしろまったくの別業種のような考え方になっているのです。
もちろん大手などではどちらの業務も手がけていますが、
1人会社だと両方やるのはかなりたいへんということになります。
そうしたなかで賃管士は、賃貸業者で管理業務もしている会社にとって必要な資格ということになります。
ボクの会社が目指すべきなのはそこなのだろうかという課題です。
賃管士の勉強をすればするほど、管理業務のたいへんさがわかってきます。
賃貸人(物件オーナー)との関係、賃借人(借主)やその他住民からの苦情対応などなどです。
さらに「賃貸業者は手数料が売買に比べて安いのでやめておいたほうがいい。
おすすめは売買(仲介)業者」なんて言うYoutube動画もあったりします。
賃管士になろうとは思います。
しかしその資格を実際に仕事で使う日が来るかどうかはわからなくなってきました。